2012年11月30日金曜日

秋の労働学校西淀川教室☆第8課

第8課のテーマは『日本社会の現状と国政の革新』

 現代の日本を考えるとき、アメリカとの関係をみることが大切です。1951年に締結された日米安保条約が1960年に改定されてから、対米従属的な性格は本格化し、「日本の防衛」というたてまえをかなぐり捨て、アメリカの戦争に協力するための「軍事同盟」に変質しています。

 そうです、アメリカは日本を守るために米軍基地を置いているのではなく、世界戦略のための足場として日本を利用しているだけです。しかも日本は、払う必要のない“思いやり予算”で米軍を思いやり、米兵による暴行事件・死傷事件が起きても抗議をせず、米国で住民の上を飛ぶことを禁止しているオスプレイは反対の声をあげている日本国民の頭上をせせら笑うかのように飛んでいます。在日米軍は、日本の陸も空も海も「わがもの顔」で使っています。自民党をはじめ、民主党・公明党・維新の会などは「集団的自衛権の行使」をめざす方向で動いています。これが実現されれば、憲法9条によって戦後「1人の戦死者も外国人の殺戮」も行われていない日本が、「殺し殺される」戦争する国になってしまいます。

日米安保は軍事的な面だけでなく、経済的な面でもアメリカ言いなりとなっています。エネルギーや食料をアメリカに依存し、日本の自給率はたったの39%です。いま言われているTPP参加になれば、日本の自給率は13%にまで落ち込み、安心で安全な食べ物がなくなってしまいます。

以上の点から見ても、日本は国土や軍事、経済の重要な部分をアメリカに握られた、事実上の従属国となっているのです。なるほど、【諸悪の根源 日米安保】というのがよくわかります。日本社会の根本的な転換のためには何が求められているのか。その部分は来週のお楽しみとなりました。


学生さんの感想を紹介します
◇今回の講義は日本社会の現状について。日本は今どうなっているのか?とても興味がありました。「12月16日の選挙で日本がかわる」の言葉が心に残っています。今まで選挙なんてしたって、何もかわらない。誰が何になっても結局一緒。と思っていました。でも、今回の選挙では、これから先の日本を左右することだと労働学校に来ていて(数回来ることで)少しずつ実感してきました。

◇日米安保条約について、アカンもんやと思っていたけど、今日改めて詳しい話を聞いて、分かりやすかったです。テレビのインタビューなんかでも、町の人の中には「軍事力を持たな不安」や「アメリカに守ってほしい」などのい意見の人をよく見るけど、アメリカは守る気なんかない、日本をただの足場としてしか見てないことがよく分かりました。また、安保が一方的に断れて、1年後には条約が切れることを初めて知ってよかったです。

◇日本がアメリカのためにがんばっている意味がわからない。ムダに軍事費を渡して、あげく増税など言い出す。それに加え、約束とは違い、オスプレイは民家の上を飛び、米軍による被害もあとをたたず。悪いことだらけ。米軍基地があれば、日本も狙われるし。言い出したらきりがないような…。とにかく、関係を切らずとも、日本国内から「米軍(基地)」をゼロにすべき。

2012年11月21日水曜日

秋の労働学校西淀川教室☆第7課

第7課のテーマは『労働組合とは何か』

今回のテーマはずばり労働組合!労働学校を受講している学生さんのほとんどの方が労働組合に加入されていると思いますが、「労働組合って?」とじっくり学ぶ機会がなければあまりよく分からなかったりします。しかし、今回の講義を聞いて「労働組合ってすごい」という感想を持たれた方がたくさん。そうです、労働組合ってすごいんです☆

今日の軽食 ☆大根とミンチごはん☆
 「なぜ労働組合をつくるのか?」労働者のもつ唯一の社会的な力は「人数の力」です。資本家が常に設けようと考え攻撃してくるので、労働者のおかれている状態はかならず悪化します。そこで労働組合の出番です!みんなの要求に基づいて団結し、資本家階級に対抗します。資本主義社会である限り、労働者は資本家に搾取され、たたかわなければ生活も権利も、そして人生も守ることはできません。労働組合をなぜつくるのか、それは人間らしく生き働くためです。

講義の様子
  労働組合はすべての国民の利益のためにたたかう組織であり、日本国憲法に労働組合の権利(団結権・団体交渉権・団体行動権)が認められているのです。労働組合は誰でも入ることができ、「みんなで決めてみんなで行動する」ことを基本としています。
労働組合のたたかいは3つの闘争から成ります。①賃金や労働時間などの労働条件の維持・改善をめざす経済闘争。②政治や自治体を相手に法律や制度・政策の改善を求めたりする政治闘争。原発ゼロや消費税増税反対のたたかいもこの政治闘争です。③資本家からの思想攻撃に対し、旺盛な学習と討論によって克服する思想闘争。があります。
学べば学ぶほど「すごい!」と思えるのが労働組合。その歴史や、それぞれの職場ごとの労働組合のたたかいなど、これからもみんなで学習し、交流して、さらに大きな運動へとつなげていきたいですね。

学生さんの感想を紹介します
◇労働者は団結して労働組合をつくってたたかわないと、人間らしく生き働くことを実現できないのだと思いました。労働組合は、労働者の権利を獲得していくために必要なものだと思った。そのことをたくさんの労働者に知ってもらわなければ、真の自由を得られないと思いました。労働組合の法的にも保障され、力を持っていることに驚きました。知ることは本当に大切です。

◇労働組合の話を聞いて、自民党の選挙活動を有休を使ってクビになった人を共産党の組合の人たちが食い止めた話を聞いて、正直嬉しかったです。党なんて関係なく、困った人がいれば助ける。という、平等なんだよと強く感じさせられる話で良かったです。残念ながら「もぬけのから」状態でウトウトが続いてしまったのですが、その話が聞けただけでもなんだか幸せになれました。選挙がんばりましょう!

◇労働組合の誕生や発展について学ぶことができました。人間らしく生きることの大切さを理解し、労働組合についての認識が深まりました。労働組合でたたかって、みんなの生活や命を守っていかなければならないと思いました。



2012年11月16日金曜日

11月のディーセントワーク宣伝

急な冬の寒さになった15日、4労組8人の参加で塚本駅でディーセントワーク宣伝を行いました。

ディーセントワークとは、ILOが「働きがいのある人間らしい仕事」を21世紀の目標であり、それを実現するために宣伝行動を毎月定例で行っています。

今回はこの10月から大阪府の最低賃金が時給800円に引きあがったことをお知らせするチラシをポケットティッシュに折りこんで配布しました。300個のティッシュがたった30分であっという間になくなりました。

配布したティッシュ
急に寒くなりポケットに手を入れて歩いている人も、ティッシュだと受け取ってくれ、受け取ったそばから中のチラシを見始める人もたくさんいました。

最賃が引きあがったことを知らない人もまだまだたくさんいる中で、こうした宣伝行動をどんどん行い、知らせていく活動が大切です。

2012年11月14日水曜日

秋の労働学校西淀川教室☆第6課


第6課のテーマは『現代資本主義の特徴―大企業支配』

 資本主義社会では、資本家どうしの激しい競争があり、その競争に勝ち抜くために、資本家は労働者から搾取した剰余価値を蓄積し、資本の規模を拡大していきます。こうして資本主義は姿を変え、独占資本主義(大企業中心の経済)、国家独占資本主義(国家が大企業の経済支配を支える)へと変化していきました。


今日の講義は高校の社会の授業の復習みたい!

その中で特徴的なのは、3つのメガバンクを中核にした企業集団への再編がすすみ、日本経団連などの財界団体は経済から政治・文化まで大きな影響をおよぼすようになりました。また、第一次世界大戦・第二次世界大戦で巨額の軍事費が必要となり、戦争で大企業が儲けるために国家が国民を搾取し、抑圧を強めていきました。そして現代日本の国家独占資本主義は、日米安保条約下で対米従属の性格をもち、労働者・国民の犠牲のうえに急速な資本蓄積と海外進出をすすめるというきわだった特徴をもっています。

看板が完成☆ 
…と思いきや  一ヶ所塗れていませんでした(笑)
さてどこでしょう??

この国家独占資本主義のしくみを大企業奉仕から国民生活中心のものへきりかえる民主的改革が必要です。ヨーロッパではあたりまえの労働者が人間らしく働けるルールをつくること、税金は国民のために使う、対米従属をやめるなど、国民のいのちと暮らしを最優先に考えられる社会へと変えていきましょう。詳しくは今後の講義で学べます☆お楽しみに!
会場近くの和菓子屋さんのパンです。おいしいですよ~☆
学生さんの感想を紹介します

◇私たちが今生きている現在が、どのような歴史の上になりたっているのかが分かりました。

◇独占資本主義は儲けるためなら戦争もする。人の命より儲け優先、本当に恐ろしいことだと思う。資本主義と国家(政治)が結びつくと、その特徴がますます強くなることがよく分かりました。だからこそ、政治は国民(労働者)の代表が政権をとって、資本家に歯止めをかけ、冨の再分配をやっていかないと、労働者は生きていけなくなるのだと思いました。今の日本の政治は本当に悪いと思います。働いてもまともな賃金はもらえず、税金ばかり取られても国民のために使われず…本当に政治を変えないといけないと思います。

◇教育競争主義のストレス、リストラ、戦争。財界や独裁政治化の悪だくみの犠牲になるのは、いつも労働者や子どもたち、お年寄りなどの国民だということは、昔から変わらずなんだなぁと思いました。おかしいことをおかしいと思わせないために、子どもの頃から教育する、おかしいと気付き声を上げれば殺される。もうそんな時代にしないために、「真実を見抜く力」は本当に大切だと再確認しました。

◇日本の歴史、世界の歴史を見ながら資本主義の変遷を見てきて、いかに今の社会がおかしいのか、とてもよく分かりました。今まで、社会経済に全く目を向けていなかったので、少しずつ政治や社会に目を向けていこうと思いました。おかしいと思ったことには声をあげていかないと駄目なんだなと思いました。


2012年11月12日月曜日

11・11反原発1000000人大占拠


行ってきました!東京へ!
開始時間は15時。
見る見るうちに人、人、人!
あっという間に身動きが取れない状況に

思い思いのプラカードを片手に

国会議事堂前には福島原発3号機くんが!


レゲエバンドが「NO NUKES ONE LOVE~♪」
  首都圏反原発連合の本部があった国会議事堂前。
全国から参加している人たちからスピーチがあったり、
「大飯を止めろ!」
「再稼働反対!」
「いますぐ廃炉!」
「子どもを守れ!」
とシュプレヒコールが響きわたりました。


風刺を効かせたおもしろ看板が!

この予算を自然エネルギー発展のために使いたい

この責任をどうするつもりなのか…

雨が振り出してからはかなりの寒さの中、
途切れることのないシュプレヒコールが霞ヶ関一帯に響きわたります。


雨ニモ負ケズ…怒りのプラカード

見つめる先には原発ゼロの世界

子どもたちのためにも原発ゼロ

間近に迫った解散・総選挙。
ここに集まった人たちの願いは「いますぐ原発ゼロ」
だからこそ、選挙では原発推進派の議員はいらない!
その声を全国で広げよう!


手づくりプラカード。次回の原発学習会のタイトル予定

この思いはみんな一緒




米兵の蛮行とオスプレイ配備に抗議!

11月9日、米兵の女性暴行致傷事件に続く中学生殴打事件が発生したことに厳しく抗議するため、アメリカ領事館前に50人が集まり、「米軍は日本から出て行け」「日米安保条約を廃棄しろ」と唱和しました。

のぼりや横断幕がよく目立ちます
「オスプレイは空飛ぶ凶器、米兵は歩く凶器」と書かれた横断幕を持って並ぶ参加者の前には、アメリカ領事館を守るためなのか、拳銃をぶら下げた警察官がずらっと並びます。私たちは米軍基地あるが故の事件・事故をなくすために声を上げているだけなのに、警察の物々しい雰囲気は、まるで私たちが領事館に武装攻撃するのを防ぐためにいるような、異様な雰囲気でした。
向かい合う参加者と警察

大阪安保の植田保二事務局長は「米軍基地がある限り、沖縄県民、日本国民の命が脅かされる。すべての米軍基地を撤去するため奮闘しよう!」と訴えました。

母親連絡会からも訴え

抗議文書提出も、領事館の中には入れてもらえず、警官が見張る中、外で警備の人が受け取るだけでした。国民の命が脅かされている状況の中、日本政府や警察は一体何を守ろうとしているのか、それは私たち国民ではないということがはっきりとわかったような抗議行動でした。
オスプレイは日本から出て行けー!


2012年11月9日金曜日

市バス廃止やめて!市会議員訪問

11月9日(金)、西淀川社保協矢野正之事務局長と「市バス廃止やめて!西淀川区民の足を守る会」皆川弘志事務局長は、先日提出した「西淀川区内の市バス路線廃止の撤回を求める陳情書」への協力要請に行きました。来週、13日の交通水道委員会に付託された陳情書が採択されるため、区内選出市会議員を訪問し面談しました。

公明党佐々木哲夫議員は、陳情書への賛同協力を求めたところ「赤バス廃止は、不便になるのはこまる。同じ気持ちです」「いま赤バスがなくなると困るので、民間業者での代替案がでている」と連合町会役員などの中で、議論されていることを紹介しました。また、陳情書で、地下鉄は売却せず、地下鉄と市バスの一体経営で市民、区民の足を守ることには、「地下鉄の売却については、はじめ反対していたが、売却すれば固定資産税分が企業から市に払われるからまあいいかなあという立場です」と返答し、陳情書への対応は、「委員会では、継続審議の方向です」と答えました。

陳情書を荒木議員に手渡す皆川事務局長

自民党大阪市会議員団幹事長の荒木幹夫議員は「市バス、赤バスがなくなれば、西淀川では区民が困る。すでに議会では維新の会と公明党で赤バス廃止をきめている。4月に赤バスが廃止されて何もなくなれば、直ちに困るので、民間業者でも代替の交通手段をつくるべきだと主張して提案している。4月までに代わりの交通機関を入れるとすれば3カ月前にきまっておかねばだめなので急いでいる」「あたらしく停留所を作るにも区内に100箇所で3000万円。全市でつかえる予算は4億4,000万円しかない。もっとふやすべきだ」「地下鉄は当然売るべきでない。市民が積み上げてきた財産だ。黒字が毎年200億円もあるのにもっているべきだ」「民間の代替交通機関で敬老パスが使えるかどうかはわからない」などとも言ってました。区民の足をまもるため引き続きの協力を求めた。

(「市バス廃止やめて!西淀川区民の足を守る会」皆川弘志事務局長)

橋下総理でいいんですか?

11月8日、大阪民主新報記者の小西進さんをむかえて開かれた共同センターの学習会には15団体・労組から42名が参加しました。

大阪民主新報記者の小西進さん

小西さんは著作の「『橋下総理』でいいんですか』をテーマに、橋下市長が記者会見や、遊説で語っていることをリアルに紹介、いかに憲法無視の暴走をしているかを浮き彫りにするとともに、すり替えとごまかしを常套手段とする言動の数々を明らかにし、「甘くはないが、同時に、恐れず」の対応が大事なことを強調しました。

みなさん真剣に聴いています

引き続く、質問・意見コーナーでは市労組から、「『思想調査アンケート』国家賠償裁判」を闘っていることが紹介されたり、「取材で橋下さんに直接、質問をしたことはあるのか」との質問も出されるなどの交流を深めたあとは小西さんのハーモニカ演奏で参加者はその音色にすっかり魅了されました。

ハーモニカの音色にうっとり♪♪
最後に事務局からの9の日宣伝や12月9日の署名ローラーなどの行動提起を大きな拍手で確認。参加者から、「臨場感があって、生々しい話が聞けてよかった」などの感想が寄せられました。
 

2012年11月8日木曜日

秋の労働学校西淀川教室第5課

第5課のテーマは
『賃金・労働時間・働き方を考える』

 この課でまず学ぶのは、
すべての労働者は搾取されているということです。
 製造関係はもちろん、商業部門、銀行部門、サービス部門、公務員…
すべての分野で労働者は搾取され、資本家たちは利潤をあげています。

 私たち労働者が売っているのは労働力です。
 労働力の価値は、労働力を再生産するために必要な生活手段をつくりだすのに費やされた労働時間の長さによって決まります。
 つまり、労働力をもつ労働者とその家族が健康に生きつづけるための生活費のすべてということです。

会社は剰余価値を増やすためならなんでもやります。
労働時間の延長、労働生産性の向上、労働強化…
そして低賃金によって労働者はさらに搾取され、会社は利潤を拡大していきます。長時間労働や労働強化は、たんに資本家の利潤を増やすだけでなく、労働者の自由な時間とたたかうエネルギーを奪います。

長時間過密労働の日々が続けば、労働組合の会議に参加できなくなったり、労働学校へ通う気力がなくなったり…真実を見抜く力も身につけることができません。自分の自由な時間がなく、家と会社の往復の働くだけの毎日は「人間らしい」とは言えませんよね。だからこそ、時短や賃上げなど、労働組合に団結して要求し、たたかいとるしかないのです!
看板がカラフルになってきました♪

学生さんの感想を紹介します

◇労働者が団結して、労働者全体の大幅な賃上げを勝ち取ることが、とても重要なんだなと学びました。パート、アルバイト、非正規、正規の枠だけではなく、労働者全体に目を向けることが大切。ここに障害者の立場も盛り込んでいくこともすごく大切なんじゃないかなと思います。健常者、障害者も同じく、等しい賃金で働いていけたらいいのになぁと思います。

◇能力主義、成果主義があたり前と日々感じていたので、賃金が労働者の生活費ということは、目からウロコの言葉でした。労働者の自由な時間とたたかうエネルギーは、長時間労働や労働強化で失われる。まさにその通りだと思います。

◇資本家はなぜもうけようとするのか・なぜ労働者から搾取するのか?人間の欲望から来るものなのか?私たち労働者はしいたげられている気がします。労働者がつくりだす価値、必要労働は2時間、剰余労働は6時間であることを知り、すごくおどろきました。知識をえる大切さを学びました。無知は損をすると学びました。

◇いま、どこに行っても機械化が進んでいると思うことがあっても、便利になったなーと思う程度で、その裏側で労働者が減っていることは考えもしなかったです。そういうことによって、労働者とその家族が健康に生きていくことが困難になっているなら、なんでも機械化にするのはどうかと思います。


2012年11月2日金曜日

ダイキン裁判不当判決許さない!

11月1日、JMIUダイキン工業争議地位確認裁判の判決が行われました。その判決内容は「原告らの請求をすべて棄却する。裁判費用については、すべて原告らが支払う」との明らかな不当判決であり、裁判官は判決文を読み上げた後、逃げるように退室しました。
判決内容を説明する斉藤弁護士


判決が言い渡された後、ダイキンとたたかう組合員、弁護士、支援者らが集まり報告集会を開きました。2010年9月1日に大阪地裁へ提訴してから2年、偽装請負を是正せよと、「有期間社員」として直接雇用となりましたが、契約期間満了をもって203名もの大量の有期間社員を雇い止めにしたダイキン工業。

「おかしいことにおかしい!」と声をあげてたたかってきました。しかし、今回の大阪地裁の判決は会社擁護の「有期雇用は法律上認められているのだから何の問題もない」という立場であり、さらに他の会社へ有期雇用を推奨しているかのような判決文となっています。雇用を打ち切られた労働者の生活がどうなるのか、そういったことへの視点が一切ない判決です。

青山さんの決意表明!

報告集会で原告の青山さんは「入れ替え自由、解雇自由を司法が判決で認めたのは許し難い。これから大変だと思いますが、こんなところで負けるわけにはいきません。ひきつづきご支援をよろしくお願いします」と力強く話されました。

今日の労働問題で有期雇用が最大のたたかいとなっています。この判決は私たちの負けではなく、司法が敗北した日です。これを新たなスタートとして、勝利を勝ち取る最後の最後まで支援を強めていきます。


2012年10月31日水曜日

スマイルにしよど第16回定期大会

 10月26日、西淀川地域労組スマイルにしよどは、来賓の方3人を含めて38人が出席、185人の現勢で第16回大会を迎えました。「200人で大会を迎えよう」という目標には届きませんでしたが、この10月だけで12人の仲間を迎えています。

矢野委員長のあいさつ
  スマイルの大会の特徴は、2部の懇親会でたっぷり交流を深めようと1部での発言は控えめです。今回は大会初参加の3人と、市労組でもある組合員さん、そして争議をたたかっている組合員さんから発言をいただきました。

 新執行委員2人を迎え、新たなメンバーでのスタートです。今回、11年間労働相談室長を務められた嵯峨操さんが退任することとなりました。

嵯峨さんの退任あいさつ
労働相談をやりだして丸11年、解雇から退職干渉、サービス残業、退職金、セクハラ、パワハラ、生活相談など200件を超える相談に応じてきました。組合に加入してもらって団体交渉すれば、法律違反は出来ませんから、そのほとんどが解決することができ、相談者から喜んでもらえるのですから、本当に充実した日々を送らせていただきました。
 なかでも、今でも印象に残っているのが、やり始めて間なしの労働相談です。
当時は30歳過ぎの青年で、新聞販売店に勤務していましたが、勤務時間が変わったこともあり、ノイローゼになり働けなくなっていました。おまけに弟が自閉症でその面倒も見なければなりません。販売店の店長との交渉、区役所に連れて行って二人そろっての生活保護の申請、そのために必要なアパートを借りに周旋屋を尋ねたり、つくし作業所の車を借りて引越しの手伝いをするなどしてなんとか解決することができました。現在も組合員として残ってくれており、先日、組合事務所に顔を出してくれたときには大変感激しました。このたび家庭の事情で退任さしてもらうわけですが、当面は自由出勤ということで事務所に顔を出しますのでよろしくお願いします。

乾杯♪

第2部の懇親会では、参加者全員が発言。普段なかなか顔を合わす機会がないので、それぞれ近況をお話してもらいました。

2012年10月26日金曜日

秋の労働学校西淀川教室☆第3課

第3課のテーマは『社会にも発展法則がある』です。

これまでの学習のおさらい。
①ありのままにものごとをみる 
②木をみて森をみず 
③ものごとを発展的にみる 
ことが大切だということを学んできました。

講義の様子
そして今回は、社会や歴史にも発展の法則があることを知りました。社会は生産を基礎にして、生産力が発展して、社会は法則的に発展します。原始共産制社会→奴隷制社会→封建制社会→資本主義社会。これらの歴史を前にすすめてきたのは、1人のヒーローではなく、社会に矛盾を感じ、「おかしいことにおかしい!」と声をあげ、たたかってきた一人ひとりの人間です。たたかいが歴史を前に進めてきたのです。

 テキストの最後には、
階級社会の歴史をとおして、いつでもだれかが抑圧とたたかい、それが原動力となって社会は発展してきました。歴史の主人公は人民大衆なのです。
と書かれています。なんだかわくわくしてきますね☆

本日はお食事交流会の日♪

♪♪♪♪♪♪♪~お食事交流会~♪♪♪♪♪♪♪
講義が終わり、いつもは感想交流をするのですが、今回はお食事交流会♪西淀病院の食養科にお願いし、手づくり料理で乾杯~!

おいしい手づくり料理☆
パスタに鯛のお頭、フルーツポンチ。食べながら一人一言、「3回の講義を終えての感想交流」も。
1回目を休んだ青年から「DVDは見たけど、ライブで聞けなかったのが悔しい」との発言もあり、労働学校がとてもおもしろいと感じてくれているんですね(嬉)


学生さんの感想を紹介します

◇歴史の主人公は「私たち」だ、ということを力強く言っていただき、本当に元気になったし、「自分たちが動かないと!」と、思えました。

◇“社会のしくみとその発展”ということがよくわかりました。様々な言葉が出てきて難しいところもありましたが、“歴史の主人公は私たちなんだ”というのがインパクト大でした!!自分にできることをコツコツ頑張ろうと思いました。

◇たたかいが歴史を動かし発展する。歴史の主人公は私たちという言葉が胸を熱くしました。

◇社会の歴史の発展について、わかりやすく説明してくれたので理解しやすかった。発展するためには、たたかいがあることが分かった。上から言われるまま、ただ流され、それが正しいと思いやってきたが、学習するなかで「何が正しいのか」がわかるようになりたい。

◇人間の成長は、自己の内部にある、自分自身とのたたかいによって成長するというのは、すごく印象に残りました。“社会の発展もたたかいなくしてはありえない!!”

◇階級闘争とは、労働組合運動をするなかでとても大事なことだと思いました。



 

2012年10月24日水曜日

オスプレイ配備撤回求める10・23大阪集会

雨ニモ負ケズ
 アメリカ言いなりノー!沖縄と連帯して米軍基地を撤去させよう!と、「オスプレイ配備撤回を求める大阪集会」が、扇町公園で開かれ、雨の中900人が参加、西淀川労連からも多くの組合員が参加し、「オスプレイはアメリカに帰れ!」と声を上げました。


西淀川労連の仲間たち

集会アピール

 私たちは、本日、日米両政府による沖縄・普天間基地へのオスプレイ強行配備に対し怒りを込めて抗議し、オスプレイ配備撤回を求めて集会を開きました。
 
日本政府は、アメリカ政府のオスプレイ事故報告をうけて、「機体に問題はなかった。事故は人為的ミス」と9月19日に「安全宣言」をおこないました。

 10月初旬、普天間基地に配備されたオスプレイは、騒音と危険を撒き散らし沖縄県内を連日飛行しています。日米合同委員会の「合意」さえ守らず、岩国基地での「試験飛行」でも、普天間基地での飛行でも、「合意違反」が連日繰り返されています。

 こうしたさなか、沖縄県内で米海軍兵士2名による極めて卑劣な性的暴行・致傷事件が発生しました。繰りかえされる米兵犯罪に対し厳重に抗議します。日米両政府は、米軍基地が日本に居座り続ける限り、米兵の卑劣な犯罪がなくならないことを知るべきです。

 さらに、滋賀・あいば野で日米合同演習が明日10月24日から行われ、集団的自衛権行使の準備とも言える内容に、10・14反対集会などで怒りの声が広がっています。

 9月9日に10万人以上の参加で開かれた沖縄県民大会は、「オスプレイ配備撤回と米軍普天間基地の閉鎖・撤去」を求める大会決議を採択しました。

 沖縄県民は、大会後も各市町村で「配備反対住民大会」の開催、普天間基地前の抗議行動、辺野古・高江の座り込み行動、本土の低空飛行ルート自治体との連帯など、粘り強いたたかいを展開しています。
 
 オスプレイは全国7つのルートで低空飛行訓練を行うことが明らかになっており、いま、沖縄県民はもとより全国各地で、配備撤回と低空飛行訓練中止を求める世論と運動が広がっています。

 私たちは、オスプレイの強行配備に対して日米両政府に怒りをこめて抗議します。私たちは、日本政府がアメリカ政府に対してオスプレイ配備撤回と低空飛行訓練の中止、そして普天間基地の即時閉鎖・撤去を通告することを要求するとともに、沖縄県民と連帯し、根源の日米安保条約廃棄をめざし、大阪でたたかいを広げることを呼びかけます。

2012年10月23日
オスプレイ配備撤回を求める10・23大阪集会
沖縄を返せ~!!


憲法違反の「条例」制定許さない!府議会前緊急抗議行動

「大阪・維新の会」が「職員の政治的厚意の制限に関する条例案」「大阪府労使関係に関する条例案」を府議会に提出しようとしていることに対して、抗議の声を上げようと、本会議が始まる直前、府庁前で雨のなか緊急抗議集会を行いました。

強い雨の中、60人が集まり、声を上げました!

しかし、集会の30分後に行われた府議会本会議に、「大阪・維新の会」はこの2つの条例案を提出しました。私たちは歴史に逆行して自由と民主主義を抑圧し、府民のための府政を破壊する条例案に断固反対するため、全力でたたかいます。

憲法違反の「条例」制定やめよ!

2012年10月22日月曜日

日米合同演習反対!あいば野集会

10月14日に行われた「日米合同演習反対!10・14あいば野集会」に、西淀川労連を代表して年金者組合の佐藤哲郎さんが参加しました。その手記寄せていただいたので紹介します。

近畿最大の自衛隊基地2433ha(大阪城公園が106ヘクタール・23倍!)中部方面隊(2府19件総監守伊丹)、最大の演習場で10月24日~11月上旬にかけ陸上自衛隊33普連(三重県久居600人)と米軍側(在ハワイ米陸軍歩兵750人)で日米実働訓練の始まるのを前に、10月14日に日米合同演習反対集会を開催し、近畿各府県の平和団体・労働組合・日本共産党などから約600人以上も参加(大阪から370人)。

黄色ののぼりがよく目立ちます☆

オスプレイの沖縄配備が強行された今、ヘリパット(離着陸場)があるあいば野演習場にもオスプレイの飛来訓練が行われる可能性もあり、「今回の反対行動は沖縄県民と連帯する重要なたたかいでもある」との開会あいさつではじまった。

長~い隊列のデモ行進

また、日本国憲法前文に「平和に生きる権利」平和的生存権を高らかに掲げ、「日米合同演習反対」「オスプレイ配備反対」の声を日本国民のなかに大きく広げていく集会宣言を採択の後、デモ行進「日米合同演習反対」米軍はあいば野に来るな!」「人殺しの訓練反対!」「オスプレイは日本から出て行け」と唱和した。…散会。

2012年10月19日金曜日

西淀川労連第24回定期総会開催☆

10月18日、「みなさんお忙しい中、また雨も降り、ハシモト(足下)の悪いなかの出席ご苦労様です」と、司会者が参加者の笑いを誘って始まった西淀川労連第24回定期総会。

「ハシモト(足下)の悪いなか…」(笑)
すべての加盟労組からの参加をめざそう!と、代議員参加を呼びかけ、残念ながら仕事の調整が付かずに2つの労組が欠席となりましたが、17労組24人の代議員(定数26人)の出席があり、総会成立条件を無事に満たし、定期総会が行われました。

開会あいさつ
 開会あいさつで門谷議長は「この議案書の分厚さが、西淀川労連の活動を物語っています。そのなかでも、橋下「維新の会」とのたたかいでは、西淀川労連は全面に立ってたたかってきました。これからたたかいは本格的になります。この総会をたたかいの力にしていきましょう」と発言。
 
新家工業労組から悦田光広さん・市地区協から竹村博子副議長が連帯あいさつ

来賓あいさつでは日本共産党大阪市会議員団団長の北山良三さんから「労働者の立場から市民と共同して橋下のひどさを広めたたかっていく先頭に立ってほしい」との激励のあいさつが寄せられました。
代議員のみなさん
議案提案のあと、質疑・討論が行われ、7労組8人から発言がありました。

「この4年間で学校現場は様変わりした。競争競争に追い立てられ、子どもたちみんなしんどうそうで元気がない、とにかくイライラしている…。子どもがイキイキする学校現場を取り戻したい」と市教。


子どもたちが豊かに育つ大阪に☆
「思想調査」裁判をたたかう原告団の1人でもある市労組福保支部からは「いま、市の職員は確実にものが言えなくなっている。これはまるで戦前のよう。あの時代、一部の人からものが言えなくなり戦争へと突き進んだ。おかしいことに立ち会った者が声をあげないといけない」と発言。
悩み苦しみ、たたかうことを決意!

学童保育の補助金削減撤回させたたたかいを報告した学童指導員労組・200人の組合を実現させるため地域労組スマイルへの加入を呼びかけたスマイルにしよど・郵便局の悪質な処罰を改善させたいと訴えた郵政産業労働者ユニオン、そして「泣き寝入りさせられている労働者が多いなか、職場だけでなく地域やつながりでアンテナを張り巡らそう」と、地域運動の発展を訴えた医療労組。
 
どの職場でも労働条件を守るたたかい、制度改善のたたかい、子どもや患者さんを守るたたかい、そして人間の尊厳をかけたたたかいが繰り広げられています。発言できなかった分野でも、障がいをもつ人と共に生きる社会を実現させるたたかいや、保育制度を守るたたかい、悪質な労働組合差別とのたたかいなど、職場ごとのたたかいは様々ですが、西淀川という地域で働く仲間として、そして西淀川労連の仲間として、地域の職種・業種を越えたたたかいを広げよう!とくに公務職場でのたたかいを大きく盛り上げよう!と、園部事務局長がまとめました。

降壇あいさつ
 議案・総会宣言もすべて満場一致で採択され、総会議長から「いろんな職場の話を聞き、市で働く仲間もこれから頑張っていきたいなと思います。昨日・今日は分厚い雲が空を埋めつくし暗い雰囲気ですが、その雲を突き抜けた上にはきれいな青空が広がっています。労働運動もそこに確信をもってたたかおう」と降壇あいさつが行われました。
本当にお疲れさまでした☆

これからもよろしくお願いします☆
最後に、長年事務局長を務めた園部さん、事務局次長・労働相談室長として活躍された嵯峨さん、初代議長の時代から常任幹事を続けてこられた森さんが退任役員として紹介され、24期からの新役員が全員前に並び、新事務局長の山本さんが代表してあいさつを行いました。「くさい言い方ですが、ひとりはみんなのために、みんなはひとりのために。そんな労連活動にしていきたい」。

新役員紹介。このメンバーでがんばります!

団結がんばろう!!

総会後はその場で懇親会。総会で発言した人もしなかった人も全員発言で交流、最後は門谷議長のギターで「ケサラ」を熱唱♪
いまどの職場も大変なたたかいをしていますが、そんな時だからこそ、地域に出て、元気をもらえる「地域労連があってよかった」と感じてもらえるような地域労連活動を広げていきたいなと思える総会となりました。

カンパーイ♪


待ってました!うたごえタイム♪

みんな大熱唱v(^□^)v